肝臓がんの通告

ガン治療に最も効果的な食事法

肝臓がんという診断だった。失明の危険もあるらしい。

意味がわからなかった。世界が暗黒に包まれるかもしれない。そんなこと考えたこともなかった。目なんて見えて当然のものだろう。

大体、肝臓がんってなんだ?年齢とともにかかりやすいい病気らしいが、聞いたこともない。

病気になんてこの歳になるまでかかったこともないのに。いくら世間でメタボリック・シンドロームが騒がれても、そこまで深刻な肥満でもないし、ドロドロ血でもないと健康診断では医者に判を押されていた。

それなのになんで失明の危機になんてさらされなきゃならないんだ。

医者の宣告は冷酷だった。医者にとってはこんな告知は日常茶飯事なのだろうから、それもしかたないといえば仕方ない。

医師に顧客サービスの何たるかを説いて回る気もない。それでも、あの冷淡な態度はないだろう。まったく興味がないことをあそこまで前面に押し出す必要がどこにあるのだろう。

ガンのような命に関わる病気ではないにしても、失明が人生に及ぼす影響なんて人間なら誰だって分かるだろう。告知なら告知で作法というものがあるはずだ。

肝臓がんという眼病。目の前どころか目の中にある病気。いったいオレの何が悪くてこんなことになり、こんな医者に出会ってしまったのか?これはドクハラというやつに当たらないのか?

無関心が暴力になるということを、肝臓がんとドクハラを通じて始めて知った。

この医師にプロ意識があるのかどうかはわからない。しかし、いわゆる温かみのある町医者的なプロ意識がないのは間違いのないことだろう。

こういう頭でっかちの医者がドクハラをして問題になったりするのだろう。

人の人生の大切な局面でこれほどの事務的な処理ができるのもある意味では才能かもしれない。感情の揺れをみじんも見せることなく告知を済ませることができたのだから。

とにかく、こうして肝臓がん患者としての人生は始まった。


ガン治療に最も効果的な食事法
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